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ネイティブとの違いに注意!ビジネス英語の間違いやすいフレーズとは?

英語のフレーズは、日本人同士では伝わるようなニュアンスでも、ネイティブには誤った意味で伝わってしまうものがあります。特に、ビジネスシーンでは相手に誤解を与えたり気分を害したりしてしまわないよう、正しい意味を知っておくことが大切です。
ここでは、日本人が間違えやすいビジネスフレーズをご紹介します。

間違いやすい8つのフレーズ

挨拶や会議、質問、ランチなど、さまざまなコミュニケーションの場で、間違いやすいフレーズがあります。
ここでは、ビジネスシーンにおいて間違った意味で受け取りがちな8つのフレーズを見ていきましょう。

1

Who do you report to?

あなたの上司は誰ですか?

「report to」は、「〜に提出する」という意味だけではなく、「〜に報告する」「〜の指示を仰ぐ」と訳すこともできます。そのため、ビジネスシーンでは「あなたは誰に指示されているのですか?」、つまり「誰があなたの上司ですか?」という意味で用いられることが多いのです。

2

I couldn't ask for more.

願ってもないことです。

このフレーズは日本語に直訳すると「これ以上要求することができません」となるため、否定的なニュアンスと誤解してしまうケースがあります。
しかし、これはポジティブな意味で用いられるフレーズです。「これ以上要求できないほど、良いことです」、つまり「これ以上ないほど、願ってもないことです」という意味になります。

3

Did you get the picture?

内容を理解しましたか?

「get the picture」は「全体像がわかる」、つまり「事情や状況を理解する」と訳すことができます。これを知らないと、誤った返答をしてしまうことがあるため注意したいところです。
この質問を受けた場合は、内容を理解できていれば「Yes, I got the picture(はい、理解できました)」と答えます。また、逆に理解できていないのであれば、「No, I didn't get the picture(いいえ、把握できていません)」と答えます。

4

Of course not.

もちろんですよ。

「Of course not」と聞くと、最後に「not」が入っているため、フレーズの意味を知らないと正反対の意味で受け取ってしまう可能性があるので覚えておきましょう。「Would you mind eating lunch here?(ここでランチにしてもよろしいですか?)」という問いかけに対して、「Of course not(もちろんですよ)」という使い方をします。
「Would you mind〜?」は、直訳すれば「〜は嫌ですか?」ということで、それが「〜でよろしいですか?」という、丁寧な意味の質問になります。この形式の質問のように、英語では質問の仕方によって、返答のYesとNoが日本語とは逆になるケースがあるため、注意しましょう。

5

Do you eat ◯◯?

◯◯は食べられますか?

「◯◯はできますか?」という意味の英語を、間違えている日本人も多くいます。何かを食べられるかどうか聞きたい際、「Can you eat ◯◯?」にしてしまう人は多いのですが、「◯◯アレルギーは持っていませんか?」のような意味合いに受け取られてしまうため、「Do you like ◯◯?」などにしましょう。
「can」には「◯◯をする能力がある」という意味があるため、日常会話においては不自然なニュアンスになってしまうのです。

6

You can forget about that.

心配いりませんよ。

このフレーズを直訳すると、「あなたはこのことを忘れられます」となります。つまり、「あなたはそれを忘れてしまっても問題ありませんよ」という意味合いとなり、「心配しなくても大丈夫ですよ」と訳すことができるのです。この言葉をかけられた場合は、ネガティブな意味ではなくポジティブに受け止めていいでしょう。

7

It's only seven.

まだ7時だよ。

このフレーズは、「もう帰るのですか?まだ7時ですよ」のようなシーンで用いられます。日本語では「だけ」と訳せますが、英語では「まだ7時」というニュアンスになるため、「only」が使われているのです。
「まだ」と聞くと、つい「still」を使いがちですが、「It's still seven」としてしまうと「ずっと7時ですよ」という意味の英語になってしまいます。「still」は「相変わらず」「依然として」のように、何かが継続した状態を表現する英語となるため、注意しましょう。

8

Nice to meet youへの返答

初対面の人と挨拶をするとき、「Nice to meet you」と言われた際の返答は間違いやすいことのひとつです。つい「Me too」と返してしまう人が多いですが、正しくは「You too」となります。
この返答であれば「こちらこそ(私もあなたに会えてうれしいです)」という意味になりますが、「Me too」では「私も私に会えてうれしいです」という意味合いになってしまうのです。
「Me too」は同意する際によく使うフレーズですが、内容に応じて答えられるようにしましょう。

似ているけれどニュアンスが異なる英単語

ここからは、一見意味が似ていても、ニュアンスが異なる英単語について見ていきましょう。

appointment/reservation

appointment…時間と場所を決めて、ある目的で誰かと会う場合
reservation…場所や席をキープする場合

この2つの英単語は、予約を取るときに迷いがちですが、使われるシーンが異なります。
取引先との打ち合わせや病院で診察してもらう場合、弁護士へ相談するときなどは、「appointment」を使うことが適切です。一方、飛行機や宿泊先、レストラン、コンサートなどの座席や部屋を確保する際は「reservation」を使います。

I have an appointment with my doctor.
医師の診察の予約を取ってあります。

I'd like to make a reservation for 4.
4名で予約をしたいのですが。

使い分けるコツは、「誰かに会う」目的であれば「appointment」を使うということです。ただし、友人と会うような場合は不自然になってしまうため、「meet」や「plan」を使用します。

service/free

Our waiter gave me free dessert after the lunch.
ウェイターさんが、食後のデザートをサービスしてくれました。

We will give this new dessert to you for free since you are a regular customer.
あなたは常連のお客様ですから、新しいデザートをサービスしますね。

「サービス」と聞くと、日本人の場合は「無料」「値引き」といった意味で受け取りがちですが、「service」という単語にはそのような意味はありません。「無料」は英語では「free」となるため、覚えておきましょう。「サービスをする」という英語表現としては「give free〜」などが一般的で、これは「無料のサービスを与える」というニュアンスになります。

「give free〜」の表現は、基本的にサービスを受ける側が使うフレーズです。サービスを提供する側が使うと、「サービスしてあげる」というニュアンスになるため、使う相手を選ぶフレーズであるといえます。初めてのお客様や、目上の人に使うと失礼になってしまうため、注意しましょう。

notice/realize

She noticed that he had got his hair cut.
彼女は、彼が髪を切ったことに気が付いた。

I realized I had left my wallet on the bus.
私は、バスに財布を忘れたことに気が付いた。

どちらも「気が付く」という意味で使われる英単語ですが、「notice」は「視覚的に(五感の働きによって)気付く」という意味を持ち、「realize」は「悟る、認識する」という意味を持ちます。つまり、「さまざまなことを検討して気付く、頭で理解する」というニュアンスになるのです。

claim/complain

He claimed he had no intention of lying.
彼は嘘をつく気はなかったと主張した。

Twenty customers complained about our products this month.
今月は、お客様から製品についてのクレームが20件ありました。

日本語では、「クレーム」と聞くと「苦情(を言う)」という意味で受け取ります。しかし、英語の「claim」には「苦情を言う」という意味はありません。この英語は「主張する、(当然の権利として)要求する」という意味を持ち、「苦情を言う」と表現したい場合は「complain」(不平・不満を言う)を用います。

ビジネスに使われる正しいフレーズを見直してみましょう

日本人同士ならニュアンスで伝わるけれども、英語のネイティブには誤解されてしまうような誤った英語を覚えてしまっている場合が、多くあります。
ビジネスシーンでよく用いられる表現や英単語のニュアンスの違いを確認し、いざというときに困ることのないようにしましょう。

監修者:阿部一

長きにわたり教育現場で教職を経験後、獨協大学国際交流センター長や武蔵野美術大学、立正大学などでも教職を務める。NHKラジオ「基礎英語3」の講師や文部科学省をはじめ、各都道府県の教育委員会・教育センターなどで日本人教師や外国人講師に多数の講演会や研修会を行い、多数の著書を執筆。現在は、英語総合研究所所長として、おもに上場企業の英語研修、および各研究機関への言語データ提供などを行っている。

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