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「見た目」で人の心をつかむ、7つのヒント

服装、顔から立ち居振る舞いまで、見た目を変えれば周りの人のあなたへの評価も変わってくる。
見た目で相手の心をつかむ7つのヒントを伝授します。

1.服装は、自己演出のツール。服選びも仕事の一部と考える

どんなに仕事ができても、ビジネスにふさわしい装いをしていないと、「この人に仕事を任せても大丈夫かな?」といった不安を周りに与えてしまいます。だからこそ、毎日の服選びも大事な仕事の一部と考えるべき。朝、時間が取れないときは、前日に翌日の天気予報を確認のうえ、着ていく服やそれに合わせる小物類を決めておきましょう。

2.自分の気持ちが落ち着く色をベースにコーディネート

自分の気持ちが落ち着かない色を身に着けていると、なんとなく心が浮き立たない、ということはありませんか?
まず自分の気持ちが落ち着く色をベースに、装いをコーディネートしていきましょう。どうも仕事がうまくいかない、なんてときには、パステルカラーなど華やかな色を組み合わせると気分転換になります。

3.ちょっとよいものが自分を伸ばす

上質なものを身に着けていると、自分に自信がつきます。とはいえ、すべて一流品をそろえるのは大変。また、分かりやすいブランド物ばかり、というのも逆に過剰で、仕事の場にふさわしくありません。例えば、時計一つだけ高級なものにする。それだけで気持ちが違ってくるはず。よいものに触れることは、自分磨きにもなります。

4.清潔感とツヤのある髪は、デキる人をイメージさせる

人に会ったとき、真っ先に目がいく場所が髪の毛です。うっとうしい髪の毛は不潔な印象を与えるので、できるだけすっきりとまとめ、清潔感をアピールすることが大切です。また、手入れの行き届いたツヤのある髪は、「細かいところまで神経が行き届いている人。同様のスタンスで仕事もしてくれる」とイメージさせます。

5.意外と見られている爪先に気を配る

書類を手渡したり、資料の一部分を指し示したり、人の視線は意外と爪先に向けられているもの。爪先を清潔に保つことはとても大事です。オフィスに不向きなのは、仕事に支障を来すほど過剰なネイルアート。先端部分だけ色を変えるフレンチネイルぐらいまでが許容範囲でしょう。マニキュアはピンクやベージュが基本です。

6.目力と笑顔で人の心を開く

表情を生き生きさせるためには、目力が重要な役割を果たします。目の表情が豊かな人、すなわち目力のある人の多くは、自分に自信があり、強い意志を持っています。そういった内面が目に表れ、魅力的に見えるのです。また、明るい笑顔は、表情を魅力的に見せるだけでなく、人の心をなごませ、親しみやすさを演出します。

7.美しく歩くことを心がける

美しく歩くための第一歩は、背筋を伸ばすこと。そして、まっすぐ前を向き、広めの歩幅でさっそうと歩く人は、美しいだけでなく、仕事がデキる人と思われます。歩くときのポイントは①まず背筋をピンと伸ばした姿勢で立つ②脚をまっすぐ前に出す③肩幅より少し広めの歩幅で前に進む④上半身の力を抜いて、手は自然に振る、です。

Column

なぜ、見た目が大切なのか?

第一に、仕事シーンでの「見た目」とは、自分が楽しむためのおしゃれではなく、周りの人たちに気を配り、気持ちよく仕事をするためのものであると心得てほしいですね。見た目を整えるうえで重要なのは、機能性、清潔感、バランスを考えること。それらを満たす見た目が実現できたとき、あなたへの信頼感が生まれます。信頼感が増せば、重要な仕事を任されるようにもなります。自分の力を存分に出し切れる環境づくりのためにも、見た目はとても大切なのです。また、見た目を整える効果はもう一つあります。休日にノーメイクでジャージ姿のままだと、ついダラダラ過ごしていませんか? しかし、スーツを着てきちんとメイクすると、不思議と気持ちがパリッとするはず。このように外側から気持ちのスイッチを切り替えることにつながります。(お話・尾形圭子さん)

押さえておきたいファッションの基本

どんなオフィスでも通用するファッションの基本中の基本をご紹介。
これらの基本に遊び心をプラスして、自分らしさを演出しましょう。

スーツスタイルのコーディネート

毎日スーツで出勤する場合、シンプルで合わせやすいものをそろえることがポイントです。それぞれの選び方のポイントは次の通り。

  • スーツ:黒、グレー、紺、ベージュなどのシンプルなものを選ぶのが秘訣。またファッションの世界は移り変わりが激しいため、流行のスタイルはすぐに変わってしまいます。そこで、「3年着られるシンプルなもの」を基準に選ぶことをお勧めします。
  • インナー:ブラウス4着とカットソーが2着あると着回しがきいて便利。色は白を基本として、薄いピンクやベージュなど、清潔感のあるものを選びましょう。
  • 靴:シンプルなパンプスが基本。6〜7cmの高さのヒールが足をきれいに見せます。

オフィスでのカジュアルスタイルの条件

カジュアルな服装が許されるオフィスも数多くありますが、服装が自由だからといって何を着て行ってもいいというわけではありません。カジュアルスタイルのアイテム選びのポイントは次の通り。

  • トップス:ブラウス、カットソー、アンサンブルなど、「ジャケットに合わせられるもの」を基準に選ぶとよいでしょう。なぜなら、ジャケットは普段の服装にフォーマル感を出すために便利なアイテムだからです。
  • ボトムス:スカートは、ヒザが隠れるくらいの長さが基本。パンツはルーズすぎるとだらしない印象を与えますので、ジャストサイズのすっきりしたデザインを選びましょう。

暑い日の対策

暑い日には、とにかく涼しそうに見せることが大切。とはいえ過剰な露出はオフィスには不向きであることは言うまでもありません。涼しさを演出するポイントは、色や素材。白やブルーなどさわやかな色や、木綿や麻などの素材が夏らしくて好感が持てます。また、エアコンが効いているオフィスの中は驚くほど寒いこともあります。そういうときのために常時、カーディガンを用意しておくことをお勧めします。

表情・しぐさのレッスン

「表情」と「しぐさ」は、第一印象を決める大きなポイント。
あなたの表情としぐさをより魅力的に変えるテクニックを伝授します。

表情筋を鍛えて感じのよい笑顔をつくる

表情は、顔にある30種類以上の「表情筋」によってつくられています。表情筋は筋肉の一種であるため、使わない部分はどんどん衰えてしまいます。つまり、普段から笑顔を見せない人が急に笑おうと思っても、不自然な笑顔になってしまうのです。感じのよい笑顔をつくるためには、表情筋を鍛えるトレーニングが必要です。まずは、下図のトレーニングを鏡の前で毎日続けてみてください。3カ月後には、驚くほど表情が豊かになるはずです。

1 頬の筋肉を両手で軽くマッサージする 2 顔を思い切りすぼめてから大きく開く。これを5セット繰り返す 3 口を左右に引っ張る。これを5セット繰り返す 4 怒った顔をする 5 最後に笑顔をつくる 笑顔が上手にできない人は手で口角を上げて笑顔をつくってもよい illustration:Michi Imai

美しい手のしぐさを身に着ける

ものを渡したり、方向を指し示すしぐさなどは、ふだん何気なく行っているものですが、手の動きには性格が表れるものです。この機会に優雅で美しいしぐさを身に着けましょう。まず、ものを渡すときには両手を使うことが基本です。筆記用具など片方の手で持てるものでも、必ずもう片方の手を添えて渡します。そのとき、両方の指はきちんとそろえましょう。ものや方角を指し示すときは、指をそろえて手のひらを上に向けるのが基本といわれています。

自分では気づかないクセを見直す

日頃から「すてきだな」と思っている女性が、貧乏ゆすりをしているのを見たら、あなたはどう思いますか?
魅力的な表情やしぐさを身に着けようと努力しても、日頃の悪いクセがポロリと出てしまったら意味がありません。せっかく築いてきたイメージが一瞬にして崩れてしまうのです。とはいうものの、自分ではなかなかクセに気づかないこともあるはず。そこで、友人に「私に、何か悪いクセはない?」と聞いてみるのも一つの方法です。

監修:尾形圭子さん

profile(株)ヒューマンディスカバリー・インターナショナル代表取締役。全日本空輸株式会社をはじめ、一流ブランドメーカー、大手書店にて、接客・人材育成部門に勤務。現在、多くの企業の研修・コンサルティングを行うほか、大学などでも教鞭をとる。主な著書に『[場面別]電話の正しい受け方・かけ方』(大和出版)、『敬語トレーニング100問』(かんき出版)、『愛されるオフィス・マナーが身につく本』(大和出版)など。