• ホーム:新しくウィンドウが立ち上がります

アデコの派遣

Adecco Special Interview 鈴木 ちなみ チャレンジできる選択肢がある素晴らしさに気付いて。

2015.5.27

“自分の枠にとらわれない挑戦”が未来を創っていく

モデルとしてスカウトされたことがこの仕事をはじめるきっかけだったのですが、当時の私はファッションやメイクにあまり興味がありませんでした。ファッション雑誌は女性の教科書のようなもの、というイメージがあって、「そんなところに私が足を踏み入れていいのかな?」ってすごく悩みました。憧れはありましたが、自分とは遠い世界に感じて、そこに立つ姿が想像できなかったんです。

そんなとき背中を押してくれたのが、「誰もができることではないのだから、経験としてやってみたら?」という両親の言葉です。その一言がチャレンジすることの大切さを教えてくれて、「やってみよう!」という気持ちを持てました。実際に仕事が始まってみると、一から勉強しなければいけないこともたくさんありました。でも、そこで学んだことがすべて自分の成長につながっていくのを感じられて、こんなに楽しい世界があったのかと驚かされました。

そのような経験から感じたのは、“チャレンジできる選択肢があるのは素晴らしい”ということです。目の前のチャンスが自分のやりたいことと全く違っていても、その先にやりたいことへの近道が隠れているかもしれないし、次のチャンスがしばらく巡ってこないかもしれない。それなのに、自分で枠を決めてチャンスを手放してしまうのはもったいないと思います。枠を取り払うことで考えや行動範囲も広がるし、今まで見えなかったものが見えたり、別のことに影響して捉え方が変わったり、物事を深く考えられるようになったりと、経験から得られることもたくさんあります。だから、自分にはできない、興味がないなどの理由でチャンスを逃してしまわないように、考えすぎずに飛び込む勇気も大切なんじゃないかと思っています。

言葉にして伝えることがチャンスを引き寄せるカギ

働くということは、どんな職業でも必ず受け手がいますよね。私の場合は、その受け手である視聴者の方に、楽しかった、元気になれたと思ってもらえる存在でありたいと思っています。さまざまな経験をしていく中にはつらいと感じることもありますが、乗り越えられれば自分の糧になるし、その成長があるからこそ、誰かを元気にさせられる演技ができるんじゃないかと感じるようになりました。

だから、成長するために必要な経験は、自ら挑戦したいという意思表示をするようにもしています。“こうなりたい”とか“こういうことがしたい”ということを言葉にすることは、自分の思いと向き合って意思を固めるプロセスにもなると思うんです。その仕事がもらえたとき、きちんとこなせるようにと日ごろから心がけるようにもなります。周囲の方が協力してくれる要素にもなるので、明確なビジョンを持って言葉で伝えることは、チャンスを引き寄せるためにも大切なことだと思います。

私は英語を使う仕事がしたくてマネージャーや周りの人にその思いを伝えていました。だから「めざましどようび」の仕事をいただけたときは、鳥肌が立つほど嬉しかったです。2年間、撮影のためにさまざまな国を訪れたのですが、観光地化されている多くの国で、英語が第二言語として使われていました。現地ならではの語順や単語の使い方を知ることができて英語の勉強にもなりましたし、生まれも文化も違う方たちと英語でコミュニケーションを取る方法も身をもって学べました。仕事に好きな英語を生かせたうえ、より深い学びを経験できたので、自分の思いを言葉にして伝えていてよかったと今でも思っています。

新しい価値観との出逢いを楽しんでみる

海外の取材で現地の方と英語でコミュニケーションが取れるようになっても、価値観の違いを感じる場面は多かったです。でも、私たちはロケのためにお邪魔している立場。日本で当たり前と感じている価値観に合わせるのではなく、訪れた国の環境になじめるように努力をしました。

まず、何事にも興味を持って、自分が好きになることから始めました。たとえば、「なんでこういう文化があるんだろう?」「どうしてこういう言語を使うようになったんだろう?」と興味を持つことが、そこから広がっていくきっかけになります。はじめは苦手だと感じていたことでも、興味を持って調べていくうちに好きなこととつながる発見があります。

ほかにも、食べたことのないものでも食べてみる、やったことがないことにも挑戦してみる、日本とは違う時間の流れを楽しむなど、その国の文化に触れるようにしたんです。そうしたら、日本では感じられない新しい刺激がたくさんあり、国ごとに“普通”が違って、正解はひとつじゃないんだということにも気付けました。どんな環境であっても、そこに入り込んで楽しいことを見つけることは、心の元気にもつながりました。

心と体の健康が120%の力を引き出す

「めざましどようび」の撮影中はひと月の半分以上を海外で過ごしていたのですが、訪れる国によって食べ物も違うし、時差もあるし、日本と気候の差が激しいときもあります。そんな生活の中で健康とスタイルを維持しなければならなかったので、自分の体と向き合うきっかけにもなりました。画面に出たときに、私が楽しくしていないと視聴者にその国のよさが伝わりませんよね。だから、食べ物や体調の変化には特に気を遣いました。その経験から、人を元気にする笑顔でいるためには、心身ともに健康でいることが大切なんだと気付きました。

私は小さい頃からモダンダンスと、学生時代に新体操を習っていて、演じるときは常に笑顔でいなければならないと教えられてきたので、カメラの前では無理に作らなくても笑顔になれます。でも、心も体も健康でなければ、自然な笑顔はでてきません。そのため、食事では野菜やフルーツを多めに摂り入れたり、気分転換したいときには好きなチョコレートを口にしたり、少量でも、心が満足できる質の高い食事を心がけています。

また、夜はゆったり湯船に浸かって1日の疲れをとって、風呂上りにはストレッチもしています。体のためでもありますが、“自分のために時間を費やす”ということが、気持ちのうえで心の栄養にもつながっていると思います。120%の力を出すためには、心身の健康が一番大切。気持ちが沈んだり体調が悪かったりでは、頑張りたいときに100%の力すら出せません。心も体も健康であってはじめて、視聴者の方を元気にする演技ができると思っています。

前向きに取り組んで可能性を広げていきたい

自分のための時間として、読書を趣味にしています。仕事や役作りのために読むというよりは、リフレッシュしたいときや気分転換が必要なときに、本を読んでいます。

だから今回、自分の好きな本を題材にしている「戦う!書店ガール」で書店の店員という萩原麻美役のオファーをいただけたことは嬉しかったですね。本に対する愛情など、自分と共通しているところもあると感じています。でも、自分らしさを生かすことと演じることは全く別のこと。仕事に対してまじめに向き合う姿勢など、私と似ているところも多い役ですが、できるだけ客観的になることを心がけながら、役作りをしています。

私の演じる麻美は小説家を志望しているのですが、現実と理想にギャップを感じて悩んでいます。でも、「今の経験がいつか役に立つ日が来る」と割り切って仕事に取り組む姿勢には共感できます。ただ、相手に対して感じたことをはっきり言葉にして伝えるタイプなので、そこは私と違うところ。麻美の個性を理解して、受け入れるところから役作りを始めました。

最近は女優としてのお仕事も増えてきているので、もっと演技に向き合って、これからもいろいろな役がこなせるようになりたいです。そしていつまでも、見てくださっている方にとって“元気になれる存在”でいたいと思います。そのためには、映画でも、ドラマでも、バラエティーでも、ジャンルにこだわることなくさまざまなことに挑戦し続けていきたいと思っています。「鈴木ちなみがこんなことにも挑戦している。じゃあ、私も頑張ってみよう!」って、感じていただけたら嬉しいです。これからも前向きに仕事に取り組んで可能性を広げ、幅広い年代の方に楽しんでいただける女優になっていきたいと思います。

鈴木ちなみさんから皆さんへメッセージ

PROFILE

すずきちなみ・1989年岐阜県生まれ。名古屋でスカウトされたことをきっかけに、2008年、モデルとしてデビュー。同年11月には女性向けファッション雑誌「with」の専属モデルに抜擢され、翌2009年には200人以上の応募者の中から「東レ水着キャンペーンガール」に選ばれるなど、華々しいスタートをきる。2010年からは映画やドラマなど女優としての活動も開始。2011年、フジテレビ系情報番組「めざましテレビ」内のトレンド情報コーナー「MOTTOいまドキ!」でレギュラーを務め、2012年からは同番組の「TOP OF THE WORLD」のリポーターに起用され、2年間にわたり世界各国の様子を現地からお茶の間に届けた。はつらつとした元気さと抜群のプロポーションで、2012年に発売されたファースト写真集『ちなみに…。』は発売前から増刷が決まるほどの人気を博す。映画やドラマ、舞台など精力的に活動中で、現在放映中の関西テレビ制作「戦う!書店ガール」では、舞台となるペガサス書房で働く萩原麻美役を熱演している。


『戦う!書店ガール』

20代と40代の働く女性が、世代間ギャップや境遇の違いから互いにぶつかり合いながらも、仕事や恋の困難に果敢に挑み乗り越えていくことで、自分自身に足りなかったものに気付き、互いに成長していくウーマンライフドラマ。碧野圭の人気小説を原作に、「名前をなくした女神」などの渡辺千穂が脚本を担当。人間の表裏をリアルに描く。
老舗書店「ペガサス書房」で働く、書店員の北村亜紀(渡辺麻友)と副店長の西岡理子(稲森いずみ)の間には、23歳と40歳という世代間ギャップがあった。さらに、「コネ入社のお嬢様」と「たたき上げの苦労人」という境遇の違い、異なる性格や経験から生まれる仕事や恋へのアプローチの違い…。なにかと異なる“水と油”の2人が、仕事、恋愛、人生に真正面から向き合い、戦っていく。

関西テレビ・フジテレビ系 毎週火曜 夜10:00〜10:54