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アデコの派遣

Adecco Special Interview 坂下千里子 「何かを学びたい」と思えるときが、自分の成長期。

2016.4.5

仕事と子育ての両立が気付かせてくれた“成長期”

30代は結婚、出産、子育てが集約していてあっという間でしたが、10代や20代のころと比べて、“賢くなりたい”、“吸収したい”という意欲がすごく高まっているんです。よく「子育ては親育て」といいますけど、私も今、自分が育っているなってすごく実感していて、「今が自分の成長期なんだ!」と思いながら毎日を過ごしています。

20代のころは、仕事でスケジュールがどんどん埋まっていくのが楽しかったし、乗り切る体力もあったけれど、結婚すると仕事と家庭、子育てと、バランスをとりながら両立していかなければなりませんよね。私たち夫婦は二人で協力しながら子育てをしているので、時間帯や万が一のときのことを思うとどうしても仕事に制約が出てきてしまうんです。でも、そのぶん仕事のありがたみが身に染みるようになったし、仕事以外のさまざまな経験もできたからこそ成長した部分も大きいのかなって。いつかおばあちゃんになって人生を振り返ったとき、39歳の今がいちばん楽しかったなって思えるんじゃないかと想像するくらい、いい時期を送れていると感じています。

ただ、やっぱり女性が子育てと両立しながら働き続けるのはすごく大変ですよね。私も子供の成長に伴って、赤ちゃんのときとは違った悩みが出てきていて、そろそろ周りの手を上手に借りながら子育てしていくことも視野に入れようかな?と思いはじめています。でも、ひとつ大変だと思うとアレもコレも大変に感じてしまうようになるので、あまりマイナスに捉えない意識を大切にしています。

学ぶ姿勢が成長と意欲につながる

何かを学びたい、吸収したいという意欲は仕事でも活きていると思います。「おとなの基礎英語」(NHK Eテレ)では、どんなに頑張っても日本人の発音だし、正解もなかなか出せなかったけれど、教わる気持ちを大切にしてフラットな姿勢で臨んでいたら「わからなくてもとりあえずしゃべる勇気を持とう」って思えるようになりました。それに、娘の友達からも「観てるよ!」って言ってもらったり、視聴者目線に近いスタンスで届けることができたのかなって思えたりすると、それもモチベーションにつながります。身内からは「恥ずかしくて観ていられない」と言われてしまいましたけど(笑)。

国際情報番組の「これでわかった 世界のいま!」(NHK総合)や「未来世紀ジパング」(テレビ東京)では、ニュースへの興味が深まりました。もともと、時事問題や経済の話は好きだったんです。私が小さいころ、“選挙”っていうと、投票日に家族みんなで出かけて、投票して、食事をして帰るのが恒例で、楽しいイベントのような、いいイメージだったんです。そんな、政治に対する印象もあって、このお仕事も違和感なく始められたのですが、世界各国で起こっているさまざまな出来事を「もっと詳しく知りたい」と思えたのは番組のおかげ。こんな私にもわかりやすく丁寧に解説してくれたし、「知らなかった」って言っていいんだって肩の力も抜けたことが、かえって日ごろの意識を変えてくれました。理解できるとより興味を持てるし、今も意欲的に取り組めている仕事のひとつです。

笑顔の秘訣は、心のゆとり

ひとり目の子供を育てているとき、主人は会社勤めだったのですが、ふたり目を妊娠したときに「将来、“子供の成長を見ないで仕事ばかりだった”って後悔したくない」と、フリーランスに転向したんです。近くに親戚がいないこともあって、「夫婦で育てていこう」と周りに頼らないスタンスでやってきたんですけど、互いに仕事をしながら子育ても分担するのは、正直、疲れるときもあります。特に私は“だらけ人間”で「ヨガ行っちゃおうかな」みたいな息抜きがないとダメなので(笑)。

だから、いっぱいいっぱいになる前に、ママ友と近所の公園をウォーキングしたり、ランチに行ったりして発散しています。あと、ファッションがすごく好きなので、ウインドーショッピングをして気分転換したり。そうやって仕事と家庭と息抜きの時間をバランスよく組むようにしたことで、気持ちの上でゆとりが持てるようになりました。

私、どんなに忙しい時でも、意識して一歩下がった場所から自分を見るようにして、気持ちにゆとりを持つことを心がけるようにしているんです。忙しいとどうしても心に余裕がなくなって、怖い顔になっちゃうこともあると思うんですけど、そんな時こそちょっと立ち止まって、あたりを見回せるくらいのゆとりを持ちたいなって思っています。あまりの忙しさについ眉間にシワが寄って、その顔のまま自転車に乗るとかしたくないじゃないですか(笑)。

ほんのわずかなコミュニケーションでも、職場の雰囲気は大きく変わる

気持ちにゆとりを持つことは、仕事の面でもいい効果があると思うんです。私が撮影現場で心がけていることは、率先してコミュニケーションを図ること。一緒に現場をつくり上げていく人たちといい関係性を築くためにも、自分から話しかけるようにしています。例えばすごく時間が限られている本番前でも、たった二言三言でも他愛ない話をすると現場の空気が変わって、本番で話しやすくなるんですよ。仕事がスムーズにいくことは自分自身のためにもなるし、また一緒に仕事がしたいと思い合える関係につながっていくこともあるので、みんなとコミュニケーションを図れるくらいのゆとりを持って臨むようにしています。

仕事も子育ても得るものがたくさんあって、今はすべてが自分の成長につながっていると感じています。だからどれも全力で取り組みたいし、新しいことにもどんどん挑戦していきたいですね。そうはいっても時間は限られているので、仕事と子育てのバランスを大切にしながら、「いい人生だな」と思える道を歩んでいきたいです。

PROFILE

さかしたちりこ・1976年京都府生まれ。1994年18歳で「第2回アルペンTVCMイメージガール・オーディション」のグランプリを受賞し、同社TVCMにてデビュー。その後バラエティ番組を中心に、ドラマやCMにも多数出演。エステティックサロンのCMでは、披露した美脚が話題に。プライベートでは2008年にテレビ番組制作会社の男性と結婚。2児をもうけ、現在はママタレントとしても活躍中。
世界情勢や日本とかかわりのある国際ニュースをバラエティ感覚でわかりやすく伝える国際情報番組「これでわかった! 世界のいま」(NHK総合)にレギュラー出演中。世界情勢を経済の観点からわかりやすく解説する「未来世紀ジパング」(テレビ東京)、昼の情報バラエティ番組「ヒルナンデス」(日本テレビ)などにも出演。


「これでわかった! 世界のいま」

NHK総合テレビ 毎週日曜18:10〜18:42(生放送)
これでわかった! 世界のいま